【HSPは営業職に向いていないのか?】元HSP営業マンが体験談をもとに説明

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私は、HSPの元営業マンです。営業職として約4年間勤務をしました。

自身の経験から、HSPの方は営業の仕事には不向きなことが多いと感じています。

なぜなら営業職は、HSPの方の繊細で気にしすぎる性格が不利に働くことが多いからです。

気にしすぎてしまうと、「考えすぎて動けない」状態に陥ってしまい、営業職に必要である「行動力」が、発揮されなくなります。

やまた
やまた

例えば、お客さんへ電話を1件かけるだけでも、下記のことが頭を駆け巡っていました。

  • 相手が忙しい時間帯だったらどうしよう…
  • メールで先に案件を送っておくべきか…
  • 相手が休みだったら失礼だから、定休日を確認しなきゃ…
  • 昨日もかけたから、今日は辞めといたほうが良いかもな…
  • 先にメモに、何を言うべきかまとめてからかけよう…

行動を起こす前から、あらゆることを考えてしまい、電話がかけられない日々が続きました。

1本の電話のために数十分を費やしてしまい、とても効率が悪かったのです

また、営業職の業務では、明確な終わりが存在しないと思っています。

お客様に満足して商品を購入してもらうために、納得のいくデータ分析を用意したり、分かりやすい提案書を用意したり、ロープレをしたり…。

ここまで準備すれば、絶対に購入してもらえる!といった決まりがないので、いくらでも時間を費やしてしまい、考えこんでしまうのです。

このような理由から、HSPの方は営業の仕事には不向きなことが多いかと思います。

「営業職に向いてないのでは…」「営業職が辛い…」と感じているHSPの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、HSPさんが営業職に不向きだと思う具体例や、その中で営業を継続していく方法などを自身の体験をもとに説明します。

5分程度で読める記事となるので、最後まで読んで、ぜひ参考にしてくださいね。

HSPが営業に向いていなかった5つの事象

初対面の人に会うことになること

電話営業(テレアポ)があること

売上目標やノルマがあること

お客さんの感情を必要以上に汲み取ってしまうこと

社内のメンバーとお客さんの板挟みに合うこと

1つずつ説明します。

初対面の人に会うことになる

こちらはルート営業(既存顧客への対応)の場合は当てはまらないかもしれませんが、新規の顧客開拓を行う場合に当てはまります。

私の場合は、既存顧客と新規顧客の両方を行っていました。

毎日、3社へのアポイントと、そのアポイントを取るための電話を数十件繰り返し、常に初対面の方へ対応をする日々でした。

相手がどのような人か分からない状態での会話は、非常に気をつかってしまい、気疲れしてしまう日々です。

さらに、人見知りが発揮されてしまって上手く話を展開できませんでした…

電話営業(テレアポ)がある

電話で、営業をかけていく必要があります。

しかし、僕は普段の生活から、そもそも電話が苦手でした。

相手の顔色を伺うことができない電話では、感情の読み取り要素が声のみとなってしまうので、不安が重なります。

そのため、無駄に緊張してしまったり、自信が無くなって声が小さくなったりしていました。

対場合では読み取れている情報を、電話では掴むことができないので、まだ直接話せるほうが…

売上目標やノルマがある

営業は会社の売上を作ることが目的であり、また目標になります。

そのため売上や行動のノルマが課されていることが多いでしょう。

毎月目標達成のために行動し続ける必要があります。また計画どおりに行動できないと、「どうして達成していないのか」と上長や同僚からのプレッシャーも強くあります。

自分に対しての自己嫌悪が強くなってしまうので、HSPさんは精神的に負担に思うことが多くなってしまうのではと思います。

進捗会議の前は、それしか考えることができないくらい不安が頭をめぐりました…

お客さんの感情を必要以上に汲み取ってしまう

営業職は、商品を必要だと認識してもらうためにお客さんに説明する必要があります。

お客さんも何十件と常日頃から営業を受けている立場なので、営業に対して不満をもっている方も少なくありません。営業というだけで強く当たられたり、無視をされたりすることもあります。

その際に、否定的な感情を必要以上に汲み取ってしまうため、2回目の接触が怖くなり、緊張してしまいます。

結果として商品を売ることができず、売上を伸ばすことができません。

相手にどう思われるかなんて気にせずにプッシュできればよかったのに…

社内とお客さんの板挟みに合う

営業補佐や営業推進、その他様々な部署と関わることがあります。

売上やお客さんの要望を優先するにあたり、社内の方の負担やスケジュールの調整が難しくなってしまうことも少なくありません。

大変なところさらに業務をお願いすることができず、結果としてスムーズに業務が進みません。また、最悪な場合、自分自身が業務を負担し、さらに効率が落ちてしまいます

ささっと依頼しろと言われていましたが、なかなか言い出せないことが多く…

苦手をどのように克服していくか

営業職を行っていく上では精神力を強化しなければ難しいと考えます。

精神力を高めるためには下記の3つのポイントが大切です。

仕事とプライベートの切り替え力をつける

HSPさんは繊細です。営業職において繊細なままだと、心が疲弊してしまう場面のほうが多いでしょう。

そこで、普段の自分と、仕事中の自分は別人格であるかのように、仕事は仕事、プライベートはプライベートといった切り替えを今以上にする必要があります。

少々の悩み事は考えないようにしないといけません。

普段の自分と仕事での自分が重なってしまうと、思うような行動ができなくなるからです。

物事の捉え方を変える

営業職を行っていると、多くの出来事があります。HSPさんは、自分自身を責めてしまう傾向があるので、捉え方を少し変える必要があるのかなと思います。

何事も「自分自身ができることと」と「自分ではどうしようもないこと」を理解する必要があります

「嫌われる勇気」を読みました。自分自身の考えを改める良い機会になるかもしれません。

作業に慣れていく

仕事の内容を作業として捉え、繰り返すことで、慣れていくと良いでしょう。

自分の感情の変化によって、変動することなく、機械のように作業(タスク)を捌いていくことで、行動力を上げることができます。

機械のように作業していくなんて、心を失っているようで…と思う方もいるかもしれませんが、結果として時間を有効的に使うことができ、心にゆとりが生まれます。

営業職が難しいそうだと感じたら

部署の異動を依頼する

上長や人事部に相談し、異動を検討してもらいましょう。

内勤の業務のほうが、人と接することが少なく、負担を軽減することができます。

転職を考える

これを読んでいる時点で、心が疲弊している人や現在の仕事を否定的に感じている人は、決して無理に頑張る必要はありません。

人には向き、不向きがあります。結果として向いていなかったというだけで、あなたが悪いといったわけではありません。

自分に向いている仕事を探すことも大事だと思います。

僕自身も営業の仕事を続けていくことが難しいなと思い、退職しました。

自分の心の声を聞いて、考えてみましょう。

おわりに

以上が僕が営業を体験してみて感じたことになります。

現状に不満や不安を抱いている人は、今の仕事を頑張るか、自分が輝ける場所を求めるかの2択になるかと思います。

自分自身の考えを確認して行動に移せると、より良い未来が待っていることでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

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